ドイツ語の発音のコツはありますか?
ドイツ語の単語は、ほとんど、そのままローマ字読みで発音したらいいので、英語と比べるとはるかに簡単です。たとえば、名前を表わすNameは、そのままローマ字読みでナーメと発音します。
アクセントは、ふつう一番前の第一音節にあるので、ナを強くよみます。一個一個の単語のあたまを強く発音しながら文を読み上げると、ドイツ語らしさがでてきます。
ドイツ語には、個々の音が明快に発音されるという特徴がありますから、聞き取りやすく、それがドイツ歌曲の魅力にもつながっています。
もちろん、ローマ字読み以外ばかりではなく、ドイツ語特有の綴りと発音の関係というものはあります。たとえば、ワインは、Weinと書きますが、発音は、ヴァインです。
wは濁り、eiは、エイではなく、アイと読みます。それではEisは?答えは、アイスです。他にもいろいろありますが、規則性があるので、食べ物など身近な単語の例でいったん頭に入れてしまえば、あとで悩むことはありません。
いかにも、ドイツ語らしい発音といえばrの発音ですね。rには、2種類の発音の仕方があって、舌先を震わせてルルルルルと発音する巻き舌のrは、声楽の発声では盛んに使われます。
ニュースの放送では、喉びこをふるわせるrが主流になっているようです。なかなか難しい発音ですが、コツとしては空気でうがいをするようなイメージで発音してみてください。
また、一番基本的な言葉、「はい」は、ドイツ語でja(ヤー)です。ドイツ語のjは、英語のyの発音になります。このとき、口をイの形にしてから、続けてヤーと発音すると、とてもドイツ語らしくなります。日本Japanなら、ィヤーパンという具合です。
ドイツ語に限らず英語やフランス語でもそうなのですが、子音のあとに母音をくっつけないようにすると、格段に洗練された発音になります。
例えばbett(ベット)なら、「と」ではなく、tという音で終わるようにするということです。m,t,sなどの子音を単独で発声するのは、日本人にとってなじみのないことですが、意識して練習をつめば、ネイティブに近い発音ができるようになります。