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俺は東京に三ヶ月間の短期の出張に行っていた時に行きつけの屋台があって毎日のように通って、そこに集まる人の人間観察を肴に一人で飲んでいた。

ある日も晩御飯を食べに屋台に寄ったら30代半ばの一人の女と二人の男のお客いた。俺は黙って三人の会話を聞いていたら男は会社役員、女は部長らしく難しい話をしながら飲んでいた。

そのうち酔が回ってくると会話の内容が俺より少し年上と思われる男が女を口説く話になっていた。女は次第にイライラし始めて、椅子を俺の方に少し寄せた時に顔を合わせた。

それがきっかけで、口説いていた男に俺が絡まれてしまった。会社役員という割に内容の無い自慢話をするだけの会話に内心呆れながら聞き流していたら屋台の終わる時間になっていた。

最後に男がプライドを守るため全部支払って負け犬の遠吠えをしながら帰っていった。俺は女をかばった形になって、いい雰囲気でマンションまで送っていくと、途中で抱きつかれて唇を奪われてディープキスをされた。

そんな事をされればエッチに一直線になって、部屋に行こうとすると愛情も無いただの同居人になった彼がいるから「ダメよ、ダメダメ」と言う。

ここに来て少し躊躇した感じになったので、今度は俺の方からディープキスをして自分の部屋に連れて帰った。そして、お互いに快楽を貪るように夢中になってセックスしちゃった。そんな体験談。


あれは俺が東京に三ヶ月間出張に行ってた時の事。

毎日牛丼とラーメンの食生活がつまらなくて、こっちに来てすぐ見つけた道ばたで開いている屋台に行ってみた。そこは喋りがいい味出してる北国から来たおやじと、出汁の凍みたおでんを出す屋台だった。

俺はそこに集まる様々な人間模様を見ながら、焼酎をちびちび飲み、話しに加わって笑って楽しい時間を過ぎるが好きだった。

ある日深夜に仕事を終え、晩飯に屋台へ寄ると一人の女と二人の男が暖簾の向こう側に座って酒を飲みながら話し込んでいた。俺はおでんの鍋を挟んで男達の向かい側に座った。

上座にあたる席の女は日本酒を飲んで既に頬を少し染めていた。舌の動くスピードに酔いが既に深い事を知る。年齢は30代中盤だろうか。長い髪と白いスーツ。少し疲れた目で東京暮らしの中でよく見る顔だった。

俺は三人の会話を黙って聞いていた。スーツの男達の一人は俺より少し年上に見える。もう一人はその男と一回りは違うだろう。会話から二人は同じ会社の役員同士という事がわかった。

三人は何やら経済がどうとか、ITがどうとか小難しい会話をしている。俺はIT関係とはいえ、単なる平社員。会話の内容や意味はわかるものの、輪の中に入るのは面倒だし、知らない会話でついていけそうもなかった。

だから酒を飲みひたすら聞き役に回っていた。女はその二人と言葉を交わしつつ、時々俺の方を向いていた。俺は軽く会釈する程度でそのまま会話を聞いていた。

ふと気付くと先ほどから会話の内容が随分変わっている。仕事の話をしていると思ったが、どうやらいつの間にか若い方のスーツ男が女を口説きにかかっているようだった。

しかし随分酒が効いてるらしく、まともな台詞は出てこない。「あなたはそんなに綺麗なのに~どうして男が居ないの?」「寂しくないの?」「あなたのプライドが高いからだよ」「隣においでよ」とか言っている。

もちろん、そんな口説き方が通じるわけもない。女は少しずつイライラし始め、椅子を俺の方に少し寄せた。俺が女の顔を見ると、女と目が合った。

スーツ男は女のその行動が、女が自分から逃げ、俺に惹かれたと見て、標的を俺に変えた。男達は何やらよさそうな生地のスーツを着ている。そして会社役員。

対して俺は膝下のショートパンツ、ヒップバッグに変な絵柄が入ったTシャツ。平社員だ。身なりを見てそれなりに人柄を判断したのだろう、スーツ男は突然俺に「君は若いよね?今何しているの?」と質問してきた。

「働いてますよ、一応」さっきからの女との会話を聞いて、この男の会話の展開は読めている。面倒だし酔っぱらいと本気で話すのもダルいので、適当に答えておいた。

「多分、君の年齢は・・・24歳、いやそんなに若くないなあ26歳かなあ?」「まだまだこれからの若人だよね」「で、職場ではどういうポジションなの」と、明らかにこちらを見下して勝利しようと目論む口の聞き方だ。

しかし明らかにさっき女がこちらに近づいてきた時点で、男の勝負は明らかに負けに近づいている。俺は別にそんな事はどうでもよかったが、質問には答えておこうと思った。

もちろん、別にウソをつくつもりはない面倒なだけ。俺が「別にこれからってほど若くないですね。31歳ですから。職場?、普通の社員ですよ。社員」と言うと、スーツ男はそれを聞いて少し嬉しそうだった。

顔には「やった、俺のがキャリア上。俺の勝ち」と思いっきり書いてあった。そして立て続けに「やっぱりね、男は仕事してなんぼのもんだよね。仕事できないと女を仕合せに出来ないでしょ?ね?君も貴女もそう思うでしょ?」と言い出す。

いかにも「僕は仕事できるんです」「強い男なんです」をそうは見えない腹の曲線に乗せて鼻高々と語り続けた。ああいう場の雰囲気を知る人ならすぐわかるだろうが、これは一番場が醒める会話だ。

誰もそんなキャリア自慢しに来てるんじゃない。年齢や、地位や、金。そんな個人の事はさておいて、皆で混ざったり、端で一人で飲んだりして楽しむのが、屋台の醍醐味だと俺は思っていた。

そしてこの屋台の中の空気も明らかにそういう空気だった。中身無し男の内容の無い話題は空回りし続け、隣の年配スーツ男は女がなびかなくてイラつくスーツ男をなだめている。

女はさっきからスーツ男のパワハラ・セクハラに近い会話を浴びせられ続けてうんざりとした顔。俺は膝にかけていた自分の上着を、スーツ組に見られないようにそっと女の膝にかけた。女は「はっ」と俺の上着に気付いて、上着を置いた手をこっそりと握ってきた。

それからもしばらくスーツ男の口撃は止まらず、その度に俺と女の椅子は近づき、握る手には力が入った。スーツは躍起になっているが、真っ赤に酔った顔が醜い。

俺は言葉少な気に屋台のおやじと少し喋り、酒を少しずつ胃に流し込んでいた。スーツ男は俺が大阪からやって来た事を知り、やたら首都と地方都市の違いをまるで自分だけの王国であるがのごとく自慢し続けた。

やがて屋台を片付ける時間が近づいてきた。まだ空は真っ暗だ。男は最後に、ずたずたのプライドを繕うように俺達も含め四人の勘定を払うと言い出した。

面倒が嫌だったので「自分で出しますよ」と言ったが、女が「払うって言ってるし、払いたいみたいだからそれで満足するならいいんじゃない?」と言って俺の手を遮った。

勘定は四人合わせて一万五千円。この男には軽いもんだろう。男は「俺が全部払うから」と言った後で俺達が手を繋いでいる事に気付き「あーそんなことになってるなら払うなんて言わないのに!」とたるんだ顎を振りながらわめいた。

年配スーツ男は既に早い段階からスーツ男の負けを確信していたらしく、スーツ男をなだめていた。屋台の親父にさよならを言って、男達は駅の方、俺達は逆方向の女の住むマンションへと別れた。別れ際、男が何かわめいていたが全く聞こえなかった。

俺達はぴったり体を寄せて歩いて5分ほどかかる女のマンションへと歩いていった。俺はこのまま今日は女のマンションで寝るかなあと思っていた。マンションの前へ着く迄は、こらえきれない指先同士でお互いを弄んだ。からめる指が何を意味するのか。十分知り過ぎた大人同士である。

女は歩きながら時折「はあ・・・」という息を漏らしていた。マンション前へ来てこのまま入るのかと思いきや女は俺に抱きついた。そして顔を重ね、強引に舌をねじこませてきた。

やや細身で薄い唇のぬめりが俺の口腔内でくねくねと蛇のようにのたくった。そして俺も、そのやわらかい舌と唇を軽く舐め、そして吸い上げた。

女は俺の吸い方に満足できないらしい。背中に回していた手を後頭部にまわし、髪をまさぐりながら俺の唇を味わいまくった。鞄は地面に落ち、ヒールは片方脱げていた。

口の方は女にまかせ、俺は右手で女の尻をそっと触った。女が「ハ・・・」と呻くのを確認し、思い切り手に力を入れると、少し肉の少ない痩せた尻に指がめりこんだ。左手はその衝撃に紛れ、ブラウスの間から乳房に向かった。

その瞬間、女は突如我に返ったかのように俺から離れた。そして「駄目」と小さく言った。俺の手はまだ尻と胸にあり、女はそれを振り払おうとはしていない。「駄目・・・私の部屋、彼が居る・・・」と息を切らし女は言う。

俺は何も言わない。すると女は自分で話し始めた。長い間付き合っている恋人が居るが、既に恋愛の関係ではなく只の同居人としか見られていない事、既に何年も体の関係はない事、でも彼が離れていかず、私も成す術がないと。

そして「彼は支配欲は人一倍だから、部屋に入ってきたらあなたが殴られるかもしれない」と言った。俺は殴られるのは嫌だし、別にこの可哀想な女を救うつもりは毛頭なかったが、既に下半身は制御できない程だったし、女もきっとそうだろうと思った。

俺は「じゃあ俺の部屋来ればいい。部屋一人だし」と女の手を引いて来た道を戻り始めた。女は「駄目だよ・・・」と何度か呟いていたが、もう一度口を塞ぐと大人しくなった。

戻る道すがら、屋台を引くおやじと出くわした。俺は会釈をしてそのまま借りているマンションまで歩いていった。冷静に部屋まで戻り、玄関の扉を開けて中に入るなり、俺はその場でそのまま女をきつく抱きしめた。

さっきとは違う勢いで、今度は唇から頬、柔らかい耳を齧り、細い首筋に舌を這わせた。おあずけを喰らっていた分のお互いへのサービスだ。女は「ううっ」と声を上げ、膝ががっくりと折れた。

その体を片手で支えながら、もう片方の手でスカートを捲った。細い太腿に指を蜘蛛のように這わせ、そして尻を掴む。そのまま上げた手で、服の上から胸を揉むと、女の両足から力が抜けガクガクとその場で崩れ落ちそうになった。

片手で女の背中を支え、もう片手で女のブラウスのボタンを外し、両足の間に膝を入れて股間を刺激しながら部屋の奥へと連れていくと、女は俺のズボンのボタンに手を掛け一瞬で俺の下半身をむき出しにした。

床に両膝を着き、既に硬くなっている肉棒に両手を添えると、女はさも愛おしい物を見るかのようにじっと見つめ、そっと亀頭に舌を這わせた。ぞくぞくそした感触が陰茎を伝わり、俺は天井を見あげて息を吐いた。

それから約10分くらい、女は丹念に口に含んだりしながら夢中でしゃぶりついていた。それほど上手いフェラチオではなかったが、今までの乾きを満たすような夢中な動きだった。

俺は女をベッドに寝かせ、ストッキングを剥ぎ、白いレースをなぞって恥丘へと指を滑らせた。長らく感じていなかったであろう感触に、女の背中はしなり、脈打った。既にアソコは漏らしたかのようにぐっしょりと濡れている。

俺は人差し指で強引に下着をめくり、柔らかな肉ひだの中へ中指を埋ずめた。一段と背中をのけぞらせ女が鳴く。硬くなったクリトリスを指でつまみ、乳首を強く吸う。

そうしたら、女は堪えきれずに俺の陰茎と亀頭を手で強くしごきはじめ、「挿入て、もう・・・お願い・・・」と涙目で俺に訴えかけてきた。俺は体を起こし、クンニを始めたがすぐに止めた。それより久しぶりに早く入れたい。

足首を掴んで両足を開くと、薄暗い闇の中にぱっくりと女の下の口が開いているのが見えた。 亀頭をあてがうだけで次々に女の中から汁が流れてくる。俺は栓をするかのごとく、亀頭をねじこんだ。

久しぶりの男の味に、女は一瞬ビクッとなりつつも、俺の背中に両手を回して撫ぜながら腰を押し付けてくる。亀頭を包み、陰茎から下半身に伝わるねっとりとした肉の感触が、喉から沸いてくるアルコールの臭いでくらくら痺れる頭を、透明にした。

俺は何も考えず、全てを女の中へ押し込んだ。名前も知らない女の悲しげで切ない表情に、ベッドのシーツの白い色が映えて余計な性欲を煽る。

年齢と共にほどよく熟して、数々の男に丁度いいくらいに練り上げられた、桃色のねっとりと絡み付く肉の中に陰茎を抜き差しする度、女は薄いマンションの壁向こうに声が伝わるのを気にするでもなく、腹の底から歓喜の声を何度も上げた。

やがてこらえきれずに俺の奥から熱いものがこみ上げて来る。「イきそう・・・」と言うと、女は「そのまま、そのままッ」と俺の腰を掴みぐっと自分の体に引き寄せた。

そしてその言葉が終わる前に、俺は大きくスイングさせた腰を思いっきり女の下半身に叩き付けた衝撃が、そのまま陰茎に伝わり体の奥から奔流が堰を切って沸き上がる。

どくん、どくんと体中の血管が波打つ。俺の先から勢いをつけて精子が女の中へ流れ込む。一週間と数日かけて濃く精製された精子は、止まる事なく女の子宮へとそそがれていった。

その温もりを感じてか、女は何かのしがらみや、日々の軋轢から一瞬、解き放された閉鎖病棟から開放された元重病患者ような恍惚の表情を浮かべていた。

俺と女はお互いにピクピク動く肉の感触を存分に味わい、そしてまたお互い欲しくなり、さらに二人で腰を夢中で動かした。女は一切の恥じらいを無くして虚空を泳ぎ続けた。

二度、三度と、俺の肉棒からあるだけの精子を吸い付くし、女はぐったりと地上に軟着陸した。お互い同じリズムで肩で息をし、色の無い目でお互いを見つめ合った。

そしてそのまま狭いベッドの上で俺と女は奇妙に体を絡め合って少しの睡眠を貪った。既に空は白くなり、鳥の鳴き声がさえずっていた。約二時間ほどだろうか。女の携帯電話のアラームで目が醒めた。

時計を見ると午前八時になろうとしている。俺はそろそろシャワーを浴びて用意しなければいけない時間だと思っていたら、女は時計を見て飛び上がった。九時までにに新宿にある職場に出勤らしい。

男ならまだどうにかできる時間だが、今のこの女にはどうやっても無理にしか見えない様だった。ベッドで乱れたくしゃくしゃの髪、皺になってはだけたブラウス、俺が爪を引っ掛けて破れたストッキング、それ以外の散乱した鞄の中身・・・。

女は一瞬じーっと窓の外を眺め、そして突然鞄を拾い上げ中身を詰め始めた。ストッキングを丸めて鞄に放り込み、ブラウスのボタンをもどかしくつけて裾をスカートの中へ押し込んだ。

手鏡を渡すと、見たか見ていない様なスピードで髪型を整え、玄関に向かって慌ててヒールを履き扉を開け「行かなきゃ・・・、ごめんね」と言い残し、俺は声をかける事もせず見送った。

部屋の中には女の香水の臭いと、二人の汗の匂いがまだ漂っていた。 俺は「ごめんね」の意味を考えようとして、わかりかけたがやめた。もうどうでもいいことだった。

大手外資系企業に部長として勤めるという事は、男も女も疲弊させ、精神をガリガリにすり減らすほどの重圧があるのだろう。そして重ねる日々と憂鬱に映る未来。

その女の人生のラインのどこにも存在していなかった、俺という名前の知らない無関係な存在。暗いトンネルの中でふと差し込まれた暖かい偽物の光に誘われて過ごした、たった一晩の夜。

やがて過去の中へ埋もれる数時間の出来事は、余りにも人間臭くそしてリアルそのものだった。ベッドを整え、冷蔵庫から炭酸水を出して飲み干した。飲み過ぎで頭がキリキリする。

シャワーを浴びて会社に行かなければ。行きがけにパンを買って会社で食べよう。出張が終わるまで後一ヶ月。それが終われば大きな腹を抱えた愛らしい嫁とまた会える。

昨晩の事は長くて短い人生のたった一つのなんでも無い事。散らかったままの部屋だけが、夕べの余韻を残していた。

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