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イタリア語の勉強法のコツや裏ワザは?

イタリア語の勉強法として、ある程度文法の基礎が固まったら、語彙数を増やすことに重点をおくことをおすすめします。と言うのは、イタリア語は、使用頻度の最も高い単語1000語だけで、一般に使用される言語の85パーセントをカバーするからです。

ちょっとがんばって2000語身につけると、90パーセント以上を網羅することになり、例文一つ読んでも、単語だけでかなり類推できるようになります。そうなると、学習の進度が上がり、能率的にイタリア語を身につけることが出来るようになります。

ちなみに日本語は2000語覚えたとしても、7割しかカバーできませんから、学習者にとってのイタリア語のありがたみがわかるというものです。


使用頻度の高い単語を掲載した単語集を一冊入手して、少しずつ、継続して語彙を増やしていきましょう。aで終るのは、女性名詞、oで終るのは男性名詞で、中性名詞は存在しないので、仏語や独語よりは、敷居が低いはずです。次に重要なのは、動詞の活用をおさえることです。

イタリア語では、ふつう主語を省き、動詞の語尾をそのつど変化させて、誰が動作の主なのかをあらわします。規則的な活用のパターンをマスターすれば、単語の意味がはっきりしなくても、誰を主体にした話なのかを把握できます。

ただし、使用頻度の高い動詞ほど不規則に変化するので、これだけは、呪文のように唱えて暗記してしまいましょう。さらに、前置詞を使った慣用的な言い回しをおぼえると、自然なイタリア語を身につけることが出来ます。同じ「行く」でも、
[学校へ行く」なら、vado a sucuola 「会社へ行く」ならvado in ufficioになります。

ここで、なぜ?と考えると、そこで学習がとまってしまいます。出来るだけ単純な例文を暗記し、会話練習などで意識的にその例文を口にすることで、反射的に使えるようにしてしまいましょう。以上のような学習を積み重ねれば、検定5級レベルは、難なく通過できるでしょう。