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イタリア語の発音コツはローマ字式の読み方が基本

 イタリア語の発音のコツは、ローマ字式の読み方が基本となるので、日本人にとってはかなり簡単です。例えば、母音のaを「あ」と発音することに、日本人は何の抵抗も感じませんが、英米人にとっては、難しいことなのです。


イタリア語の単語の、語末の
rの発音は、英語とちがって巻き舌でしっかりと発音します。Barならば、バーではなく、バールと、ルの部分を舌を振動させて発音します。

liは、グリではなく、リと発音します。これは日本語にはない音で、耳で聞こえるとおりに発音して習得するしかないのですが、ニの口の形で、リと発声すると、似た音がだせます。ギの発音をまろやかにしたような音だとも言えます。

イタリア語の 
sa si su se soは、サ、シ、ス、セ、ソではなく、サ、スィ、ス、セ、ソとなります。同じく、za zi zu ze zoは、ザ、ジ、ズ、ゼ、ゾではなく、ザ、ズィ、ズ、ゼ、ゾまたは、ツァ、ツィ、ツ、ツェ、ツォです。

サッカーの
Zico監督は、ジーコではなくて、ズィーコが正しい発音です。 初心者が最もよく間違えやすい発音は、カ行の発音ca,chi,cu,che,co,(カ、キ、ク、ケ、コ)で、どうしてもchiをチ、cheをチェとよんでしまいがちです。

イタリア語のチは
ci、チェはceが本当なので、混同しそうになるのですが、着実に身につけましょう。そのためには、この綴りの入った身近な単語で、覚えてしまうのが、一番簡単でしょう。

たとえば、
perche?(ペルケ、どうして)chiave(キアーヴェ、カギ)などです。 アクセントは、強く発音するのではなく、長く伸ばして発音するとよりイタリア語らしくなります。

たとえ間違った発音でも、外国人がイタリア語を話そうとしているというだけで喜び、いっそう親しみ深く接してくれるのが、イタリア人です。現地を旅行するときは、積極的に会話をして、楽しく語学力をアップさせてください。